新人教師と教育実習生の参考書

新人教師や教育実習生向けに、すぐに役立つ、お得な記事を紹介しています。

    新人教師や教育実習生向けに、Q&A形式で分かりやすく紹介したブログです。 勤務の仕方や心構え、そして学級づくり、授業研究のポイント、授業参観用の掲示物、さらには保護者対応のポイント、働き方の工夫に至るまでお役立ち満載のブログです。

    休み時間での子ども同士のトラブルはつきものです。特に、昼休みのトラブルは、学校生活の中でも一番起きやすい時間帯です。

    子どもから友達に「何もしていないのに叩かれた」と苦情が来ます。
    あなたならどのように対応しますか?

    まずは両者の言い分を聞きます。
    最初は、被害者から。そして、被害者の言い分を加害者に確認します。
    次に、加害者の言い分を聞きます。そして、被害者に確認します。

    その上で、被害者の訴えについて、加害者が認めた上で、その行為について謝罪をさせます。
    この時、「やってしまったことに、相手にどうしたらいいかな?」と問いかけることで加害者から「ごめんなさい。」という言葉が出てきます。
    大切なことは、「やってしまったことについて被害者にどうしたらよいか」を加害者の口から言わせることです。


    ここを丁寧に対応しないと「無理に謝らせた。」となり、新たなトラブルの元になります。

    続きは、次号で・・・

    週末をおいて、自宅に持ち帰った通知表。一斉に集めて終わり・・・。ここにも心配りが必要です。

    子どもたちから受け取る際にも、顔を合わせて座り、家でどんな話をしたのか、後期はどんなことを頑張りたいのかを聞いて受け取るようにしましょう。授業時間も大切ですが、一つの区切りは次の意欲につながります。

    そして、あなた自身が子ども一人一人の思いをつかむ機会となります。大切な一時間にしましょう。

    2学期制の学校では、この時期終了します。通知表が作られ、最終日には子どもに渡します。

    心を込めて作った通知表。子どもにとっては今までの頑張りをどのように表されているかドキドキです。
    できれば子どもの心に響き、これからの励みとなるようになればと・・

    そんな時、一人一人に声をかけて渡したいものです。
    そこで、
    ①廊下に机と椅子を出して、教師と子どもが向かい合わせになります。
    ②通知表を一緒に見ながら、頑張ったことこれからの取組について具体的に反しましょう。
    ③コロナ禍でなければ、最後に握手して「後期も一緒にがんばろうね。」と声をかけたいですね。
    ④待っている子どもは、前期を振り返る自己評価表に記入させて、静かに待たせます。(読書もあり)


    大切なことは、子ども一人一人に話をして、渡すことです。この方法ならば、通知表の渡し間違えも防ぐことができます。

    教師の心配りが、子どものやる気につながります。


    子どもたちの楽しみな給食の時間がやってきました。すると、ある男の子がスープの中に異物が入っていることに気が付きました。教室は大騒ぎ・・・

    どのように対応したらよいでしょうか?

    最近では、経費削減から自校給食から給食センター形式に変更になり、一度に何万食の給食を作って、配送していることも珍しくありません。

    ですから、多量の給食を多くの人の手でしかも遠方まで搬送することにより思いがけないことが起こります。

    まずは、子どもを全員、席に着かせます、そして、教師であるあなたが自分の目で異物がどこにどのように入っていたかを確認します。

    その上で、入っていた食材を容器のまま回収します。
    この段階で異物の入っていた食材の給食を一旦全員止めます。(その子の分だけ止めるという方法もありますが、異物が他の子どもの食材にも入っている可能性があります。あなたの判断で他の子には食べさせるという判断は避けましょう。)


    一旦、子どもたちが落ち着いたところで、職員室に異物混入の連絡をして、指示を待ちます。子供たちには、しばらく異物の入った食材の給食を食べることを待つことを説明し、給食を食べます。
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    夏休み明け、冬休み明け、子どもたちが登校してきます。あなたがまずやることは宿題の提出でしょうか?

    大人も長期の休み明けは、憂鬱になります。宿題をやり忘れた子、やりきれなかった子にとっては、さらに暗い気持ちになっているはずです。

    そこで、まずは事故なく、怪我なく、病気なく、元気に登校してこれたことをほめましょう。全国には、不幸にも命を落としたり、大けがを負う子のいるはずです。

    その上で、宿題を確認します。忘れた子ややりきれなかった子には、個別に事情を聞きます。叱っても問い詰めての状況は変化しません。(ましては、初日からその子を叱っても、教室の雰囲気は悪くなり、子ども同士の力関係を作り上げてしまいかねません。)

    そして、一週間以内でやりきれなかった、やり忘れた宿題を、いつまでに何をやりきるかを子どもとあなたで決めましょう。(すべてをやりきることを目標にするのではなく、その子に合った内容と期限を決めます。)


    大切なことは、あなたが主導でやらせるのではなく、子どもが自分で目標を立てて、スモールステップでやりきることです。

    あとは、次の日から一緒に確認し、頑張りを価値づけていきます。休業明けにできなかったことをしっかり、つなげていきます。
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    あけましておめでとうございます。令和2年、2020年の幕開けです。

    本年最初のブログは、「子どもが友達の手にマジックで落書きをしてしまった・・」の最終対応です。

    この時、大切なのは冷静に手順を間違わないように対応することです。具体的には、以下の通りです。

    いよいよ最後にマジックで書かれた文字を消す作業に入ります。この時、除光液やエタノール、またブラシなどを安易に使うことは避けましょう。

    子どもの皮膚は、大人が思っている以上に繊細です。また、アトピーの子どもも少なくありません。マジックを取る対応を取ったことで、腫れが起きたり、あざになったりと新たなトラブルが発生してしまうことがあります。

    まずは石鹸で洗い、水で流す作業を行いましょう。それでも、取れない時には皮膚科での受診をお勧めします。
    たかがマジックと侮るなかれ。子どもの皮膚は繊細です。まずは冷静に・・・・

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    さて、次は手に書かれたマジックの落書きを消さなくてはいけません。

    その前に、一つ大切なことは、手に書かれた落書きを写真で撮っておくことが大切です。

    この後、落書きを書いてしまった子の保護者に状況を説明する際に、役に立ちます。慌てて消すことだけに集中しないように気を付けましょう。
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    Q 休み時間、子どもが友達の手にマジックでいたずら書きをしてしまいました。どのように対応  
      したらよいでしょうか?


    A 休み時間の子ども同士のトラブルですが、ここは慎重に対応しましょう。

    まずは、マジックで書かれた場所と状況を確認します。そして、該当者を別室に呼んで、書いた子から話を聞き、次に書かれた子に話を聞きます。この際、ふざけてしまった、自分もやられたことがあったから等の、話ではなく、今のこのことについての事実確認に限ります。(過去のこと、自分も・・等の話となると、話がすり替わってしまうからです。)

    その上で、書いてしまった子どもには「書かれてしまった子に何か言うことはありませんか?」と問いかけ、謝罪をさせます。そして、書かれた子にも「謝罪の言葉を聞いてどうかな?」と問い返し、「次からは気を付けてね」というお互いの和解の場を持ちます。最後に「今回のことで何かまだ伝えたいこと言いたいことはありますか?」と、仲直りをさせます。

     
    このように、学校では思いがけないことが思いがけない場所で起こります。トラブルがあった時、命に関わる内容でない場合には、まずは加害者から話を聞き、次に被害者から話を聞いて事実を確認していきましょう。
     そして、学校で相互に事実確認をして、和解をした状態で帰宅させることが重要です。
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    Q 年間、数回行われる授業参観日。あなたは、子どもたちが授業で活躍できるよう教材を工夫したり、掲示物にコメントを入れるなど、様々な準備をしてきました。
    さて、授業が始まりました。しかし、保護者は廊下で立ち話。教室に入ろうとせず、声も大きく授業の邪魔になります。
    どのように対応したらよいでしょうか。


    A 保護者にとって、授業参観は久しぶりに会う友達との会話を楽しむ場でもあります。2人集まれば、井戸端会議が始まります。

    しかし、今日は授業参観。子どもたちの普段の学校生活や授業の様子を保護者の目で見ていただく場です。
    そこで、保護者に教室に入って授業を見てくなるような工夫を考えました。

    ①授業参観の出欠席表や資料は、廊下から教室に中に移動しましょう。
    →一度は教室に入り、記入と資料を受理しなくてはいけません。
    ②子どもたちの座席を前にしかも教室の奥の方に移動して、保護者の入る空間を確保しましょう。
    →保護者の心理の中に教室に入室しにくい、退室しにくいという心理があります。空間を広く取り、開放的な雰囲気を作ります。
    ③授業の始まりのあいさつに「今日は授業参観日です。お父さんお母さん、どうぞ教室に入って、授業を御覧ください。それでは、授業を始めます。」をいう号令をかけましょう。
    →子どもが入室を促せば、入室しない保護者はいません。授業の始まる前が大切です。

    最後に、あなたは「お忙しい中、授業を御覧いただきありがとうございました。」とお礼を忘れずに。
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    Q 今日の給食のメニューは、たまごスープです。すると誤ってたまごスープを服にこぼしてしまいました。たまごスープは、かなり熱く、服にこぼした女の子は「熱い熱い」と泣いています。
    どのように対応したらよいでしょうか?

    A 給食のスープは、子どもたちにあたたかい食事をとらせてあげたいという願いから、温かい状態で教室に運ばれています。特に、スープやお味噌汁は、かなり高温の状態であることが多いです。
    教師は、ついこぼした行為に着目してしまいがちですが、やけどが心配される場合には、まずは患部を冷やす対応を優先しましょう。


    その際、安易に服を脱がしてはいけません。やけどの状態によっては、皮膚と服が癒着することがあるので、場合によっては水をかける勇気も必要です。

    やけどは初期対応が遅れるとあざに発展してしまいます。迅速にかつ正確な対応が必要です。
    また、このような状況は給食時のやかんのお茶でも起きます。



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