新人教師と教育実習生の参考書

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    カテゴリ: 事故・怪我対応編

    子どもたちの楽しみな給食の時間がやってきました。すると、ある男の子がスープの中に異物が入っていることに気が付きました。教室は大騒ぎ・・・

    どのように対応したらよいでしょうか?

    最近では、経費削減から自校給食から給食センター形式に変更になり、一度に何万食の給食を作って、配送していることも珍しくありません。

    ですから、多量の給食を多くの人の手でしかも遠方まで搬送することにより思いがけないことが起こります。

    まずは、子どもを全員、席に着かせます、そして、教師であるあなたが自分の目で異物がどこにどのように入っていたかを確認します。

    その上で、入っていた食材を容器のまま回収します。
    この段階で異物の入っていた食材の給食を一旦全員止めます。(その子の分だけ止めるという方法もありますが、異物が他の子どもの食材にも入っている可能性があります。あなたの判断で他の子には食べさせるという判断は避けましょう。)


    一旦、子どもたちが落ち着いたところで、職員室に異物混入の連絡をして、指示を待ちます。子供たちには、しばらく異物の入った食材の給食を食べることを待つことを説明し、給食を食べます。
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    水泳の授業、子どもからプールの水が耳に入り、音が聞こえにくいと訴えてきました。どのように対応したらよいでしょうか?

    耳の穴の一番奥の部分は、角度が急になっていて、奥に窪(くぼ)みがあります。その窪みにはまった少量の水が、表面張力で耳の内部にくっついてしまい、頭を傾けても出てこなくなってしまうのです。

    基本的には放っておいて大丈夫です。人間の体温は37度前後あるので、一晩もすれば水は自然と蒸発します。

    そのままにしていてもよいですが、耳から水を出す方法がいくつかあるので紹介します。

    ①水が入った方の耳を下にして、左右どちらかの足だけでトントン跳ねる

    ②耳を下にして、寝返りするようにゴロゴロする

    ③横になって、口を開けたり閉じたりする(口を開けたり閉じたりすることで外耳道の形が少し変わり、水が抜けやすくなる可能性がある)

    ④少量の水を、耳に入れて水を抜く方法がありますが、その際はきれいな水で行いましょう。
    少量の水を耳に入れると、耳の奥の窪みにはまっていた水と合わさり、耳の奥の窪みより大きな塊になります。大きな塊になった水は、窪みにはまらずに頭を傾けるとスムーズに出てきてくれるのです。)

    最後に、水泳の授業でお子様の耳に水が入って応急手当をしたことを保護者にお便り帳等で伝えておきましょう。怪我事故に過敏な保護者がいます。二次的なトラブルを気配りで防ぎます。
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    下校時間になり、雨が降り出してきました。傘がなくて困っている子が、傘を貸してほしいと訴えてきました。どのように対応したらよいでしょうか?

    置き傘もなく、雨が降っているので困っている子がいます。すべての子どもたちに対応することは物理的に無理ですが、配慮は必要です。また、気象状況を正確に知ることができるようになり、保護者も登校の際に傘を持たせることが多く、実際には困っている子は多くはありません。

    そこで、次のように対応します。

    ①学校の置き傘を、数に限りますが、貸出することができることを伝えます。
    学校には、忘れ物の傘等、若干の置き傘があります。これを利用して、貸し出しをします。

    ②貸し出す場合には、あなたが直接、その子に手渡します。
    基本的には、個人の傘を使います。あなたの手で貸し出すことで、返却までお互いが責任を持つことを確認します。

    ③貸し出す前に、あなたが傘を開いて、故障の有無を確認します。
    忘れ物等の置き傘です。壊れている場合もあります。あなた自身が故障の有無を確認して、子どもに貸し出します。故障が、次のトラブルを引き起こすこともあります。

    傘を忘れた子に傘を貸し出すという特別な措置ですが、ちょっとした配慮を欠くと、忘れた子が走って帰り事故にあったり、雨の中をどうして子どもを下校させたのかという苦情が入ったりと、トラブルの連鎖の危険性があります。

    多くの場合、友達の傘に入れてもらったり、自分の置き傘で対応します。傘がない子は、日常生活でも配慮が必要な子どもであることがよくあります。個への支援の一つとして心に留めておきましょう。
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    子どもの見守りをしてくださっている「見守り隊さん」から決められた時間が過ぎても子どもが下校してこないという電話連絡がありました。どのように対応したらよいでしょうか?

    近年、不審者による子どもへの被害が増えてきています。時には、怪我をしたり場合によっては誘拐されたりしてしまう事件も相次いでいます。このような状況の中、全国では地域の資源を活用して「見守り隊さんが活躍しています。しかし、この見守り隊さんもボランティアの活動で、学校がその行為に甘えていてはいけません。

    そこで、見守り隊さんからの電話連絡には次のように対応しましょう。

    ①まずは子どもの下校状況を確認します。
     下校時間がずれてしまっているのか、該当の子どもが欠席しているのか、通学路を変更して帰ったのかを事実確認します。

    ②その上で、電話で状況を伝えます。(言い訳は厳禁です。)

    ③その足で直ちに見守り隊さんにお会いして、再度事実を伝え、そして学校に非がある場合はしっかり謝罪と再発防止に努めることを伝えます。


    大切なことは「迅速」かつ「誠意」です。
    夏の暑い日の下でも、北風が吹き抜ける凍える日も、雨や雪が降りしきる日も、見守り隊さんは子どもたちの「安心・安全」のために活動してくださっています。困った時、大きな事件があった時だけ、お願いにあがっても気持ちは伝わりません。
    顔を合わせてきちんと「誠意」を使えます。

    そして、時々あなたも通学路を子どもと一緒に歩き、見守り隊さんにお礼の言葉を伝えましょう。

    電話を受けたあなたの最初の対応がその後の全てを左右します。細心の心遣いで対応しましょう。

    「学校あるある」は、イメージして対応するだけで、的確な初期対応ができます。是非参考にしてください。
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    地球温暖化に伴い、年々暑さが厳しく感じます。秋の運動会はもちろんのこと、5月の運動会でも熱中症と思われる症状の子どもたちが多く見られます。

    さて、あなたの学校で運動会の最中に熱中症の症状で倒れた子どもがいた時にどのように対応したらよいでしょうか?

    ①運動会の運動場は、ある意味劇場化しています。まずは、本部席の日陰に担架で運び、聴衆の目から遠ざけましょう。

    ②首やわきの下、足などを保冷剤等を使って体温を下げましょう。人間は、体温が40度以上になると痙攣をおこし、非常に危険な状態になります。

    ③迷うことなく救急車を呼びましょう。保護者、地域住民の視線が注がれています。万全を尽くし、救急車での搬送が、きっと功を奏することでしょう。

    ④落ち着いたところで、水分を補給させます。


    子どもが熱中症で救急車に運ばれたということは報道にはなりますが、判断を誤り子どもの命に係わることになると事件事故へと発展してしまいます。
    ①から④を的確に行うことで、適切な対応を取ることができます。
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