新人教師と教育実習生の参考書

新人教師や教育実習生向けに、すぐに役立つ、お得な記事を紹介しています。

    新人教師や教育実習生向けに、Q&A形式で分かりやすく紹介したブログです。 勤務の仕方や心構え、そして学級づくり、授業研究のポイント、授業参観用の掲示物、さらには保護者対応のポイント、働き方の工夫に至るまでお役立ち満載のブログです。

    カテゴリ: 教室編

    休み時間での子ども同士のトラブルはつきものです。特に、昼休みのトラブルは、学校生活の中でも一番起きやすい時間帯です。

    子どもから友達に「何もしていないのに叩かれた」と苦情が来ます。
    あなたならどのように対応しますか?

    まずは両者の言い分を聞きます。
    最初は、被害者から。そして、被害者の言い分を加害者に確認します。
    次に、加害者の言い分を聞きます。そして、被害者に確認します。

    その上で、被害者の訴えについて、加害者が認めた上で、その行為について謝罪をさせます。
    この時、「やってしまったことに、相手にどうしたらいいかな?」と問いかけることで加害者から「ごめんなさい。」という言葉が出てきます。
    大切なことは、「やってしまったことについて被害者にどうしたらよいか」を加害者の口から言わせることです。


    ここを丁寧に対応しないと「無理に謝らせた。」となり、新たなトラブルの元になります。

    続きは、次号で・・・

    あけましておめでとうございます。令和2年、2020年の幕開けです。

    本年最初のブログは、「子どもが友達の手にマジックで落書きをしてしまった・・」の最終対応です。

    この時、大切なのは冷静に手順を間違わないように対応することです。具体的には、以下の通りです。

    いよいよ最後にマジックで書かれた文字を消す作業に入ります。この時、除光液やエタノール、またブラシなどを安易に使うことは避けましょう。

    子どもの皮膚は、大人が思っている以上に繊細です。また、アトピーの子どもも少なくありません。マジックを取る対応を取ったことで、腫れが起きたり、あざになったりと新たなトラブルが発生してしまうことがあります。

    まずは石鹸で洗い、水で流す作業を行いましょう。それでも、取れない時には皮膚科での受診をお勧めします。
    たかがマジックと侮るなかれ。子どもの皮膚は繊細です。まずは冷静に・・・・

    DSCN2593







    さて、次は手に書かれたマジックの落書きを消さなくてはいけません。

    その前に、一つ大切なことは、手に書かれた落書きを写真で撮っておくことが大切です。

    この後、落書きを書いてしまった子の保護者に状況を説明する際に、役に立ちます。慌てて消すことだけに集中しないように気を付けましょう。
    DSCN2106








    Q 休み時間、子どもが友達の手にマジックでいたずら書きをしてしまいました。どのように対応  
      したらよいでしょうか?


    A 休み時間の子ども同士のトラブルですが、ここは慎重に対応しましょう。

    まずは、マジックで書かれた場所と状況を確認します。そして、該当者を別室に呼んで、書いた子から話を聞き、次に書かれた子に話を聞きます。この際、ふざけてしまった、自分もやられたことがあったから等の、話ではなく、今のこのことについての事実確認に限ります。(過去のこと、自分も・・等の話となると、話がすり替わってしまうからです。)

    その上で、書いてしまった子どもには「書かれてしまった子に何か言うことはありませんか?」と問いかけ、謝罪をさせます。そして、書かれた子にも「謝罪の言葉を聞いてどうかな?」と問い返し、「次からは気を付けてね」というお互いの和解の場を持ちます。最後に「今回のことで何かまだ伝えたいこと言いたいことはありますか?」と、仲直りをさせます。

     
    このように、学校では思いがけないことが思いがけない場所で起こります。トラブルがあった時、命に関わる内容でない場合には、まずは加害者から話を聞き、次に被害者から話を聞いて事実を確認していきましょう。
     そして、学校で相互に事実確認をして、和解をした状態で帰宅させることが重要です。
    DSCN2589






    Q 今日の給食のメニューは、たまごスープです。すると誤ってたまごスープを服にこぼしてしまいました。たまごスープは、かなり熱く、服にこぼした女の子は「熱い熱い」と泣いています。
    どのように対応したらよいでしょうか?

    A 給食のスープは、子どもたちにあたたかい食事をとらせてあげたいという願いから、温かい状態で教室に運ばれています。特に、スープやお味噌汁は、かなり高温の状態であることが多いです。
    教師は、ついこぼした行為に着目してしまいがちですが、やけどが心配される場合には、まずは患部を冷やす対応を優先しましょう。


    その際、安易に服を脱がしてはいけません。やけどの状態によっては、皮膚と服が癒着することがあるので、場合によっては水をかける勇気も必要です。

    やけどは初期対応が遅れるとあざに発展してしまいます。迅速にかつ正確な対応が必要です。
    また、このような状況は給食時のやかんのお茶でも起きます。



    このページのトップヘ